肝臓がんの治療方法にはいくつかありますが、それぞれどのように使い分けられているのでしょうか?
これに関しては日本肝癌研究会が「科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン」という肝臓がんの治療指針を発表しています。
このガイドラインでは肝臓の障害度や肝臓がんの数、肝臓がんの大きさによって治療法を選択するように示されています。
肝臓の障害度が軽度~中等度であれば、まず第一選択肢として
肝切除手術が推奨されます。
内科的療法では、肝臓がんの数が3個以内で、大きさが3cm以内であれば、ラジオ波焼灼療法やマイクロ波凝固療法などの局所療法、肝臓がんの数が2~3個で大きさが3cmを超えると、肝動脈塞栓療法が推奨されます。
肝臓がんの数が4個以上になると、肝切除手術では難しくなり、肝動脈塞栓療法または肝動注化学療法が推奨されます。
肝障害度が重度であれば、
肝移植が推奨されますが、肝臓がんの数が3個以下で、大きさが3cm以内(がんの数が1個の場合は大きさが5cm以内)、年齢が65才以下という条件となります。
がんの数が4個以上になると肝移植はせずに緩和ケアすることが推奨されています。
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