がんは発生部位によって、その発生原因が特定できるものと、特定できないものがありますが、肝臓がんは肺がんや子宮頸がんと同じく主要な発生原因が明らかになっているがんの1つです。
このことから肝臓がんは「予告されたがん」と呼ばれることもあります。
では、その特定できる肝臓がんの発生原因は何かというと、約90%が
肝炎ウイルスによるものです。
長期間のウイルス感染によって肝細胞の破壊と再生が繰り返されているうちに、遺伝子の突然変異をおこし肝臓がんに進展する訳です。
肝炎ウイルスにはA型、B型、C型、D型、E型などの種類がありますが、肝臓がんに発展する肝炎はB型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスで、特に日本ではC型肝炎ウイルスによって引き起こされる肝臓がんが全体の72%を占めています。
C型肝炎が慢性化して肝硬変に進行した場合に肝臓がんを発症しやすく、C型肝炎から肝硬変になった人の約7%が1年間に肝臓がんを発症するというデータもあります。
ですから、肝臓がんを予防するためには、C型肝炎及びB型肝炎を早期に発見し、慢性肝炎や肝硬変に進行しないように治療することが大切です。
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