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肝臓の働き・肝臓の病気

肝臓はどのような働きをしているのか?肝臓にはどのような病気がおこるのか?など肝臓について詳しく解説します。

   

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肝硬変で起こる合併症

肝硬変が進行すると、肝臓は正常時に行っている栄養素の代謝や解毒など人体にとって重要な働きが十分できなくなりますので、その影響が他の臓器や器官にも及び、さまざまな合併症を引き起こします。
特に肝臓が流れてくる血液を処理できないことによって血液が滞り、行き場を失った血液の影響が人体のあちこちで現れます。
肝硬変がもたらす合併症には次のようなものがあります。

肝硬変の合併症原因や症状
肝性脳症
肝臓が解毒できなかった有害なアンモニアが脳にダメージを与えて、興奮や錯乱をおこしたり、意味不明の言動をとり、最終的には昏睡状態に陥る
黄疸
肝臓で胆汁が生産できなくなると、胆汁の黄色い色素成分であるビリルビンが使われなくなり、皮膚や白目が黄色っぽく変色する
鼻血、歯肉からの出血
血液を固める血小板や血液凝固因子が作られなくなり出血しやすくなる
食道静脈瘤
肝臓が流れてくる血液を処理できないと、門脈に血液が溜まり、逆流する。
逆流した血液が食道の細い静脈に大量に流れ込むと、その圧力で血管が瘤(こぶ)のように膨らみ、破裂すると大量出血を起こす。
手掌紅斑、クモ状血管腫
ホルモンバランスが崩れて毛細血管が広がり皮膚上に赤く浮き出て見える。
掌に赤くまだら模様が現れるのが手掌紅斑、胸の辺りにクモが足を広げたように血管が浮き出るのがクモ状血管腫。
脾腫
肝臓が脾臓から送られてくる血液を処理できないため、脾臓に血液が溜まり、脾臓が腫れる
女性化乳房
肝臓で女性ホルモンを分解できなくなり、男性の乳房が女性のようにふくらんでくる
腹水
肝臓が送られてくる血液を処理できなくなり、滞った血液から水分が血管外に漏れ出てお腹が膨らむ
腹壁皮下静脈怒張
肝臓が送られてくる血液を処理しきれず門脈で血液が滞り、腹部の細い静脈に流れ込むことで血管が浮き出て見える
いぼ痔
肝臓が送られてくる血液を処理できなくなり、門脈から肝臓への血液の巡りが悪くなると、いぼ痔(痔核)になりやすくなる
手足やまぶたのむく
尿の出が悪くなり、体内に水が溜まっておこる
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