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肝臓の働き・肝臓の病気

肝臓はどのような働きをしているのか?肝臓にはどのような病気がおこるのか?など肝臓について詳しく解説します。

   

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肝臓は栄養素を貯蓄する

私たちが食事から摂取した栄養素は生命を維持するために体で利用されるのですが、食事をしたときに全て使われるのではなく、必要なときまで一時的に貯蔵されます。
いわば燃料を貯めておく貯蔵タンクのようなものです。
栄養素を貯めておく組織としてまず思い浮かぶのは脂肪細胞であり、栄養素の貯蔵過剰が肥満の原因なのですが、肝臓にも栄養素を貯蔵する働きがあるのです。

ブドウ糖の貯蔵


肝臓が貯蔵する主な栄養素はブドウ糖です。
小腸から吸収されて門脈を通って肝臓に送られてきたブドウ糖は、糖質がいくつも連なった大きな分子のグリコーゲンに作り替えられて蓄えられます。
そして、血糖値が下がると、膵臓からインスリンが分泌されて、肝臓にあるインスリン受容体と結合すると、肝臓はグリコーゲンを分解してブドウ糖を血液中に放出し、血糖値の維持に関わっています。

通常、成人男性が肝臓に貯蔵できるグリコーゲン量は約100g、エネルギー量に換算して約300~400カロリーといわれています。
肝臓から血液中に放出されるブドウ糖量は平常時で1時間あたり約10gといわれており、肝臓にグリコーゲンが満タンに貯蔵されていても約10時間後には空っぽになってしまう計算になります。

また、肝臓はビタミン類やミネラルの貯蔵も行っており、特にビタミンAに関しては体内の約80%は肝臓に貯蔵されています。
鉄分は赤血球中に約65%存在しますが、肝臓にも約10~33%の鉄分を常に蓄えています。
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